2005年 8月号



 
安い部品でも役目は大きい


えば、サーモスタット。クルマのエンジンは冷やさないといけない。
ポルシェがずうっと冷却水を使わない空冷を採用していたが前の
モデルから水冷になったので今では世界中のクルマが水冷だと思う。
水で冷やすと書くが冷やすといっても冷たくするわけではなく、実際は
80〜90℃くらいに水温管理している。エンジンにとってはこのくらいの
温度がちょうどよいから。ちなみにヒーターはこの温まった冷却水を
利用する。冷却水はエンジン内部の通り穴を巡ってエンジンを
冷やすのだが、そのままでは沸騰するのでクルマの前面にある
ラジエータ(ゴムホースでエンジンとつながっている。冷却水を入れる
キャップがついている)で冷やされ、エンジンに戻るという
循環システムをとる。


こで問題となるのが80〜90℃に保つのにどうするか。
真冬にエンジンをかけるときには0℃くらいになっている。エンジンを
かけてもすぐに温度は上がらない。早く温度を上げるには、
ラジエータに行く冷却水を遮断してエンジンの中だけを循環させるのだ。
その遮断する役目がサーモスタットと呼ばれる部品。90℃になると
サーモスタットが開いてラジエータに熱い冷却水を流して温度を
下げる。下がりすぎるとまた閉じて、熱くなると開いてという繰り返し。
これでエンジンはいつも適温に保たれる。



ーモスタットが開かないとどうなるか。100℃を超えて沸騰。
エンジンに大きなダメージを与える。これがオーバーヒート。
クルマには水温計が付いていて、通常は80℃近辺を指しているが
このときは振り切ってしまっているかそれに近い状態になっている
はず。しかし水温計をいつも見ている人はいない。私だってそうだ。
オーバーヒートすると加速のときにいつもと違う変な音がしたり、
アイドリングが不安定だったりするのでそのときに水温計を
みればいい。針が振り切っているようであればそれ以上は走行しない
ほうがいい。このサーモスタットの故障は突然やってくる。
よって気が付かないうちにオーバーヒートというケースは多い。
水温の異常な上昇があったときは、大きな点滅ランプ
(ウルトラマンのカラータイマーみたいな)やブザーなどの
装置がついていると致命的なトラブルは避けられると思う。
ましてや現代のクルマは調子を見ながら乗るというようなことが
無いのでなおさら気を使う人は少ない。飛行機のように故障=墜落
ということにはならないし。クルマを作っている人達はプロだけど
乗る人たちは素人なのだからそれくらいの配慮がほしい。
けっこう作っている本人たちもオーバーヒートさせていたりして、
案外。













 
 
私のおススメ中古車 by 山田



バル・フォレスター。平成10年式。走行53000キロ。ホワイト。
いつもバリスタで偉そうに良いクルマはサスペンションがどうだ、
エンジンがどうだ、ハンドルがどうだなどといっているが、
実際のところどんな感覚なのか分からない人が大半だと思う。
で、その理想に近いクルマを紹介。それが冒頭に記した
スバル・フォレスターS20。
初期型だがもっとも乗り心地の良いモデルだ。このあとからは、
ちょっと足を固めたりしていったのでこの頃のモデルが最も
フォレスターらしさが溢れている。けっしてカッコイイとはいえない
四角いカタチだが、グリップタイプのドアハンドルを引いて運転席に
乗り込むとしよう。座ってみるとボンネットの先まで見渡すことが
でき、視界は360度良好、大き目のハンドルの間からはこれまた
何の変哲もない大きなメーターが見やすく鎮座している。
室内の作りはどちらかというと殺風景なデザインだが、
飽きることがない。無骨(ブコツ)、機能第一主義。

ここでエンジンをかけてみよう。
水平対抗エンジンの独特の鼓動が勇ましいが、すぐに異常に
滑らかな回転に気付く。軽く空ぶかしをしてみると他には無い鋭さで
エンジンが吹け上がる。Dレンジに入れてそっとスタートしてみる。
スイーッとすべるように動き出した。何だ!この感覚は、これが
同じクルマか、今まで乗ってきたクルマはなんだったんだ。と、
これはちょっと大げさかもしれないが…。最初の四つ角を曲がる。
大きめのモモのステアリングホイールは重すぎず、軽すぎずスッと
切れる。スピードに乗ったところで工事中の橋の上の左右にうねった
ところがあり、オー、車線の中をきっちり正確に走れるでねーか。
簡単に思いどおりのラインに乗っていく。いいねー。

乗りやすい、タフ、決して“イイカッコシー”でない、これが私の
好きなスバル車。どお、乗ってみたくなった人、お待ちしてま〜す。
試乗できますから。うちのお客さんの誰かに乗って欲しい一台。




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街角でちょっと気になる


通の交差点。左折するとき、無意識に一度右に
ふくらんでから曲がるドライバーが多い。
無意識にやっていると思われるので自覚のある人はいないと思う。
かく言う私もその傾向があるようだ。ふくらまないように意識すると
いつもと違う感じがするから。 前のクルマが左折するのを
観察するとよくわかる。なかには大きくふくらんで隣を走るクルマに
ニアミスということも。
そういう光景を見ていると危険のにおいを感じる。一度自分が
左折するときにふくらんでいるか、いないかチェックしてみるといい。
もしそうであれば、直したほうがいいですね。
やってみればわかります。ふくらむ必要なんか全然ないことが。
“無駄な動きがない運転は美しい。”