2005年 3月号



 
使って“気持ちがいい”には訳がある

使い心地の良い道具ってありますよね。あなたが料理好きなら包丁とか鍋、フライパンなどお気に入りのモノがあるかもしれません。重量配分などが絶妙で持ったときに非常に使いやすくなっていたりする。あるいは握りに工夫があったり素材そのものにこだわりがあったりする。使って“心地いい”とか“気持ちいい”と感じるのはその道具を作った人がそうゆう道具を作りたかったからで、そうでなければできない。

ルマを運転して気持ちよく感じる理由のひとつに動き始めの感触というのがある。アクセルを踏んだときに滑らかにスイーッと出て行く感じ。エンジンの回転の上昇とクルマのスピードの上がり具合が一致しているクルマ。そんなの普通じゃないかと思うかもしれないがそうゆうクルマは少ない。多くはエンジンとタイヤの回転が一致していなくてスピードの上昇よりもエンジン回転が余計に上がっている。マニュアルミッションのようにクラッチでエンジンとミッションがつながる直結間が乏しいのだ。日本のオートマチック車では直結間のあるクルマは少なく、そのようなクルマに慣れ親しんでいるので直結間のあるオートマチック車の存在はあまり知られていない。良い道具を体験して初めてそれが自分の中で基準になる。百聞は一見にしかずというが、百見ても一体験にはかなわない。そういう意味では私は立場上いろんなクルマに乗るチャンスが多いので恵まれているとも言える。

持ちいいクルマはサスペンションアームががっちり作られていたりエンジンやミッションが揺れないようにしっかり取り付けられていたり云わば見えない部分にお金がかかっている。見えない部分で走りの良さが決まるので作る人の理想や志が高くなければ良いモノができないし逆ならばそれなりのモノしかできなない。多くの制約のなかで妥協なく作られたモノだけが人々に愛される道具になりえる。“スバリスト”という言葉がある。けっして多くはないけどいつの時代にもいる人達。トヨタリストとかニッサリスト、ホンダリストとか聞いたことない。ホンダ教の信者はいるかな。でもスバルを愛する人たちはちょっと違う。周りに左右されず自分の目で確かなモノを見抜く目を持つ人達。浮き足立っていない。そしてクルマと、ドライブと自身スバルの哲学が大好きな人たちが“クソまじめ”に作った車、それがスバル。月並みな言い方だが乗れば分かるし、乗らなければ分からない。












 
 
ミニバン専用タイヤって必要?



ニバン専用タイヤではカーブで外側に荷重がかかるのでそこの所を強くして片減りしないようにしてある。パターンも外側と内側では違っていて外側が丈夫そう。しかし、タイヤ単体でみた場合乗り心地が硬く、パターンノイズも大きい。タイヤは真っ直ぐ転がるのが良いがパターンが内外で違うのは無理があるように思う。実は片減りの原因はタイヤではなく運転の仕方やクルマ側に問題がある場合が全てで問題のすり替えみたいな解決方法がミニバンタイヤだ。よってミニバンタイヤを履いても問題は解決しない。クルマ側のアライメント調整やタイヤに優しい運転が唯一の答。曲がるときに極端に外側の前タイヤに負担をかけてはいけない。充分な減速と緩やかなハンドル操作。これでタイヤもクルマも長持ち、乗ってる人も快適。普通のタイヤで充分、いやむしろその方が快適な筈。

新型フォレスター発売に寄せて(ビッグマイナーチェンジ)

れこそ良い道具の典型的な例。道を選ばず、快適で安心して走ることができ楽しい。カーゴスペースが広いので荷物もたっぷり積める。スバルの中でも最もスバルらしいクルマとも言える。地味ながら所有するオーナーにとってはかけがえの無いクルマになる。例えばこのような人にはぴったりだろう。クルマでどこへでも行く、混んだ市内から高速を使用した遠出、さらにはオフロードにも足を伸ばし、雪道もガンガン行く。こうしたシチュエーションのいずれもパーフェクトにこなしてくれる。別にスキーに行かなくとも雨や雪、ちょっとした悪路など余裕で行ける。スバルならではの4輪がバランスよく大地をつかむ(注1)AWD(オールホイールドライブ)、20センチもあるロードクリアランスと大きなタイヤ、やや高めの絶妙なドライビングポジション、回転の滑らかな水平対抗エンジン、取り回しの良いコンパクトな車体、しなやかで頑強な足回りなどがこの類まれなるキャラクターを支えている。形はとてもスマートとは言えないが、武骨なデザインが使い込むほどに愛着を生むだろう。それはビクトリノクスのナイフやリモワのトランクのように使い倒してこそより光る存在か。似たようなコンセプトのクルマも多く出ているがカタチだけ真似ても勝負にならない。昔、マイティマウス(注2)というアメリカのアニメがあったがそんな頼もしいイメージが重なる。隣に高級車が並んでも優越感を感じることができる数少ないクルマ。もっとも高級車の人はスバルに興味はないですから…。
(注1)スバル1000以来つらぬいている、左右対称のエンジン・ミッションによる最適重量バランス故。
(注2)マントをまとい空飛ぶスーパーマンのような力持ちのネズミで正義の味方。

■今月号、遅れました。3月決算月ゆえ多忙で…。 
■バリスタ郵送不要のご希望は、電話・FAX・Eメールなどでお気軽に。













  (注2)