2005年 11・12月合併号



 
乗り心地


それは、タイヤが転がり始めた瞬間からそのクルマの最高速度までのあらゆる走行条件においてドライバーが感じる心地良さや悪さのこと、だと思う。なぜクルマによって良い、悪いが出てくるのか。


り始めると路面からの振動が車体に伝わる。これはタイヤが転がりながら常に路面の状態により上下動しているから。クルマにはサスペンションが付いていてタイヤの動きを吸収し車体に直接伝わらないよう工夫されている。単純に言うと、タイヤと車体をつなぐ腕のようなサスペンションアームと、伸び縮みするスプリングと、スプリングだけではいつまでもボヨンボヨンと振動が収まらないのでスプリングの振動を抑えるダンパー(ショックアブソーバとも呼ばれる)からなる。
右の絵はスプリングとダンパーが組み合わさった例です。乗り心地が柔らかいとか固いとかいうのはこのスプリングやダンパーの性格で決まる。乗り心地をよくするにはこれらを柔らかく設定すればいいかというと話はそう簡単ではなく柔らかくすれば車体が大きく揺れたり、カーブで傾き過ぎたりして不安定な操縦性になってしまう。
固くすれば今度は路面の凹凸を直接的に受けてひどい乗り心地になる。
ポンポン弾んで走る車高を低くしたクルマを見たことがあるでしょう。

想はどのような路面状況でも常にタイヤが路面に吸い付いているように転がるクルマだ。凸部を乗り越えるときは素早く縮み、超えたあとは素早く伸びる。路面をなめるようにタイヤが転がり決して弾むようなことはない。そして上下に動く量(サスペンションストローク)はたっぷり必要。
大きな凹凸に対処できないからだ。

と重要なことは車体の床の部分(フロア)が頑丈であること。サスペンションが取り付けられている部分は当然のことながらフロア全体がガッシリ作られていることが乗り心地に大いに影響する。
クルマなんてハダカの車体を見ればびっくりするほど薄っぺらな鉄板で出来ている。ちょっと前、ガードレールに剥ぎ取られたクルマの鉄板が話題になりましたが、あんな程度の鉄板なのです。薄っぺらなコピー用紙でも四角い箱にすればそれなりにしっかりするのと同じ。その中でもフロアを強固に作ることが良い乗り心地を得る上で大切だということ。
良いクルマを作るメーカーはその辺りのノウハウを持っている。

回テーマにしたような事を当たり前にやっているメーカーがある。
片やそこそこで済ますメーカーもある。後者の方が圧倒的に多い。

はっきり言って素人には見えない部分。でも乗り比べれば分かる。おばちゃんでも。(ウチのお客さんたちで立証済み!)とんでもなく儲からなくてもいいじゃないか、世界一の販売台数でなくてもいいじゃないか。こういうメーカーには「クルマ」と「運転」が大好きな人達を裏切らないクルマ作りを続けてほしい。他のメーカーが膨大な利益を上げるのを見ると、じゃあうちもっていうことになるのはよく分かるがそこを踏みとどまってほしい。
世の中には回転寿司も必要だし(特に私には)、見栄えの立派な高級寿司店も必要だろう。でも高級ではないけれど本物を追求する寿司屋もある。焼肉屋も…。安くて旨い店。見つけるのは難しい。












 

 

 










 
 
こんなタイヤもあります



は、普通のタイヤ。冬はスタッドレスタイヤ。
夏冬で履き代えれば完璧。しかしこういう選択もある。
オールシーズンタイヤ。サイドウォールに天気予報みたいに晴れや雨や雪のマークが書いてあるあれです。昔はこのオールシーズンと称するタイヤ、けっこうあった。オールシーズンと言うだけあって冬の雪にもある程度対応できてドライ路面も普通に走れなければいけない。以前のオールシーズンタイヤは荒いデコボコパターンにだけに頼ったようなところがあり、普段の使用ではパターンノイズが大きく快適とはいえないもので性能もどっちつかずの中途半端なものだった。当時はスタッドレスタイヤの技術もない時代。
今のスタッドレスタイヤは年々進化して雪道やアイスバーンでもかなりの性能だ。さらにドライ路面での騒音も気にならないレベルまで来ている。ただ雪の無い所を普通に走るとグニャグニャして頼りない。これはしかたの無いこと。

最新の技術で作ったオールシーズンタイヤは舗装路での性能は申し分なく、雪道での走破性も普通タイヤの比ではない。1年に2〜3回しか雪が降らないようなこの地方にはうってつけ。
現在、日本で手に入るオールシーズンタイヤは「グッドイヤー」しか知らないがかなりいいセンいってます。今、私使ってます。高速道路のチェーン規制には対応できませんが春夏秋冬を普通に走るには充分。もちろん当店で取り扱いしています。興味のある方は問い合わせを。