2003年 9月号



 
安全装備とタイヤ
 ABS、トラクションコントロール、最近では、追突しそうになると自動でブレーキを
作動させて追突時の衝撃を緩和させる装置も登場しました。衝突した場合に有効なのは、 シートベルト、ヘッドレスト、エアバッグ、安全ボデー等。
でも、大切なのはあくまでも安全な運転。先に挙げた安全装備は事が起きたときに
損害を少しだけ減らすことくらいにしかなりません。
場合によっては全く役にたちません。
危険な状況に陥ったとき大切なのは「タイヤのグリップ」や「ブレーキ性能」、
「操縦安定性」など車の基本性能です。
ABSが付いていてもタイヤの溝が無かったり、溝があっても古くてゴム質が硬化
していると本来の性能を発揮できません

タイヤは安全な走行に関係が深いのです。車のパーツで唯一路面に接している部分でもあります。F1レースでもタイヤの良し悪しが最重要項目であるとも言われます。コマーシャルで「タイヤは命を乗せている」というのがありましたが名言ですね。

ここで豆知識。最近多い大径幅広の薄っぺらいタイヤ。カッコイイのですが、度を過ぎると運転しにくくなります。道はまっ平らではなく凹凸が絶え間なくあるので路面の影響をモロに受けてまっすぐ走れません。運転しやすい車はハンドルに軽く手を添えるだけで勝手にまっすぐ走ろうとする車です。幅が広い分、接地面積が大きいかというとそうでもなく超扁平タイヤは縦方向の接地長さが短くなるという特性があるので思ったほど設置面積が広くなるわけではありません。極端な言い方をすれば普通のタイヤが楕円の接地だとすると横長の線状の接地なのです。太くしたのに今ひとつ安定感にかけるなあと感じている人はいると思います。この場合タイヤに合わせてアライメントをチェックしなければなりません。メーカー指定以上の扁平タイヤに交換する場合は気をつけましょう。

車検でタイヤが通るか心配な時があります。でも車検の基準は溝が“わずか1.6mm”あればいいのです。よほどでない限り通ります。ただし本来の性能からはかなり落ちているので出来れば新品の3分の1くらいになったら交換した方が良いでしょう。いろんな安全装備が付いていても路面とコンタクトするタイヤが性能を発揮しないと意味がありません。「タイヤ」・・・思っている以上に重要なのですよ。  






 

 
 
 
タイヤあれこれ



■空気圧
指定空気圧にセットして下さい。多めがいいか少なめがいいかと言えば絶対多目。入れすぎは乗り心地ちを悪くしますが、少ないのは絶対だめです。走行抵抗が増えて、燃費が落ちる。タイヤが常にたわんでしまいサイド部分がひび割れる。走行が不安定。最悪バーストする。など百害あって一利なしとはこのことです。空気圧の極端に少ない自転車に乗ってみれば一目瞭然。指定空気圧は最低基準と考えた方がいいでしょう。

■スペアタイヤ
トランクの中でふだんは忘れられた存在。いざと言う時に役立つかどうかは空気が入っているかどうかです。
実は使用しなくても自然に抜けてしまうのです。l車検の時にチェックしていますがほとんど規定の半分くらいしか入っていません。もちろん空気を入れますがこの時ちょっと多めに入れておきます。パンクした時に自分でタイヤ交換ができる人は意外と少ないですね。自信のない方は当社にてマンツーマンでご指導いたします。
もちろんあなたの車と工具で。ついでの時にでもお申し出ください。もちろん無料で。






■鮮度
タイヤは出来たてのホヤホヤが一番。日がたつにつれて美味しくなくなります。
一日二日でどうこうなるわけではありませんが。
劣化防止の工夫はされていますがゴムの性質上どうしても劣化するのです。
例えば古い輪ゴム。伸ばすと簡単にちぎれてしまうでしょ。
ですから、年間走行距離があまり伸びない車の
場合、溝はいっぱい残っているのにひびだらけで今にも裂けそうということになるのです。

■ハイドロプレーニング
タイヤは水溜りをどのように通過するのか。
水を踏み潰すようにして前方へ押しのけるのです。
同時に溝の部分で後方に流す。
溝が無くて速度が速ければ水の上に浮いてしまいます。
これがハイドロプレーニング。昔、経験しました。友人の車の助手席で。
その時のタイヤは新品同様。 標準よりも少し太くしていましたが、
溝はバッチリありました。
ドシャ降りの雨の中、直線道路。
水溜りが深くなっているところを80km/hくらいで走っていました。
突然車はスローモーションのようにゆっくりスピンをはじめました。
車は猛スピードで進んでいきます。
隣で見ていてもコントロール不能になっているのがよく分かりました。
道がだだっ広かったのと深夜で他車がいなかったのが我々の幸運でした。
ハイドロプレーニングとは恐ろしいものです。
私たちにできること、これからも増やしていきたい
ドライビング・エモーション! セイロモータース